特別栽培米(減農薬・減化学肥料栽培)については、昔から水稲と畜産が盛んである地域性を生かし、収穫後の稲わらを家畜の飼料として与えて作った堆肥を使用した栽培が行われてきました。
現在でも「地域循環型農業」として取組み、栽培を行っています。病害虫防除については、温湯殺菌による種子消毒を行い、草刈による防除を徹底しています。
管内の一部地域では、昔ながらの「はさがけ」による自然乾燥を行い、減農薬・減化学肥料栽培による安心・安全はもとより、美味しさにもこだわった栽培を行っています。また、栽植密度や水管理などの基準を設け、更なる食味向上の取組みについての推進を行っています。
有機JAS規格認証を受けた「無農薬・無化学肥料栽培」も行っており、更なる安心・安全への取組みとあわせて、環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業も目指しています。
特別栽培米(減農薬・減化学肥料栽培)とは?
農薬に含まれる成分の使用数と、肥料に含まれる化学窒素の使用量(kg/10a当り)を、県の一般栽培米基準よりも50%以下にして栽培したものです。
無農薬・無化学肥料栽培は、単純に言えば、上記の成分の使用数と化学窒素の使用量を0%以下にしたものです。
「はさがけ」による自然乾燥とは?
「はさがけ」とは、刈り取った稲を乾燥をさせる為に用いる方法の一つです。
昔は、どの農家でも自然乾燥(天日乾燥)させていましたが、機械化が進んだ現代では乾燥機による人工的な乾燥方法が普通となっています。
稲を収穫してからお米にするまで、機械作業だと1〜2日程度ですが、自然乾燥は20日〜30日程度かかります。かなり手間がかかるために、このお米が市場に出回ることはほとんどありませんが、ゆっくりと太陽の下で乾かすことで茎葉の養分や水分を籾(もみ)がやんわり吸収するので、お米が生き生きして、食味が上がると言われています。農家が自家用の米だけを自然乾燥させているのは、やはりこっちの方がおいしいと知っているからです。
JAこまちでは、時代にあえて逆行し、「本物の美味しさ」を追求した自然乾燥米を作っています。